コーヒー豆買ったけど、袋のまま保存したい。何か良い方法ある??
こんな疑問に答えます。
結論、買ってきたコーヒーを包んでる袋の素材を確認すべし。
そのまま保存できる袋、そうでない袋の2種類あるので、適切な方法で保存していきましょう!
鮮度を保てる科学的なやり方も解説しますね。
コーヒーを袋のまま保存できる素材とは【アルミ蒸着フィルムだけ】
コーヒー豆を買ってきた袋のまま保存できるものは、アルミ蒸着フィルムだけ。理由は酸素と水蒸気をバリアできるのがアルミ蒸着フィルムだけだから。
アルミ蒸着フィルムは、酸素や水蒸気、その他ガス、光りさえも通さない素材。
保存という点に関しては、アルミ蒸着フィルムを越えるものはありません。
化学で使う薬剤を保存する時は、光、酸素、水蒸気からの遮断というのが原則です。
理由は、光や酸素、水蒸気は余計な化学反応を引き起こすから。
コーヒーも同じです。
コーヒーを袋のまま保存したいときは、袋の中がピカピカしてるか確認してみましょう。
アルミのような素材なら、そのまま保存してOKですよ。
内側がツルツルした透明な素材→遮光すればOK。
たまにあるのが、紙っぽい袋の内側が透明なパターン。もしくは、全て透明の袋のパターン。
内側がツルツルした透明な素材の場合、酸素は通さないナイロン(ポリアミド)やいろんな樹脂を重ねてる積層フィルムでできていることがほとんどです。そのまま保存しても大丈夫。
一方で透明の袋の場合、空気や水蒸気の侵入は防げても、アルミ蒸着フィルムのように光は遮断できません。そんな時は、袋ごと缶に入れておけば光からも防ぐことができるので、安心ですよ。
実はNGなコーヒー豆の保存方法【衝撃】
コーヒー豆を保存する時にNGなのは以下。
- ジップロック(袋)
- シリコーンゴムパッキンのビン(キャニスター)
ジップロック(袋)
コーヒー豆の保存に適さないのは、ジップロック。理由はその素材です。
ジップロックの素材→ポリエチレン
ポリエチレンは酸素を普通に通します。(豆を裸で保存するよりはマシですが、通す。。)
酸素透過度でいうと、ポリエチレンは内側ピカピカのフィルム(アルミ蒸着フィルム)のおよそ1000倍。
参考)包装用フィルム物性一覧表
つまり、ジップロックは内側ピカピカ袋の1000倍酸素を通しやすいってこと。
酸素を通すと、酸化が起きるので、豆の味がガンガン落ちます。つまり、ジップロックはNG。
繰り返しになりますが、売ってるコーヒー豆の袋のほうが、ジップロック(ポリエチレン)より空気を通しにくい素材なんですよね。(透明なフィルムや、アルミ蒸着フィルムの方が、バリア性能は圧倒的に上)
たまに、「ジップロックに豆を移して、冷蔵!」みたいな記事がありますが、無視でOK。
科学的に考えると、わざわざダメな方法で保存してることになります。せっかくの新鮮な豆が台無しになるので、絶対にやめておきましょう。
もしジップロックを使うなら、封をしたコーヒーの袋ごと入れておく。2重袋の外側にジップロックです。
ジップロックでも、冷蔵庫の匂いぐらいなら防ぐことはできますからね。ジップロックは保険で使っておきましょう。
キャニスター(シリコンゴムパッキン)
2つ目は、キャニスター。衝撃かもですが、パッキンにシリコーンゴム(透明感のあるもの)が使われてたらNGです。
ガラスビンでも関係なし。実はほぼすべてのキャニスターがNGなんです。
何故なら、シリコーンゴムは空気をめっっっちゃくちゃ通すから。
どのぐらいかというと、酸素をガンガン通すジップロックの100倍以上。はっきり言って、スカスカです。
ガラス自体は空気を全く通さないんですが、キャニスターにはすきま風が常に入ってきてる、と考えておいてください。
シリコーンゴムは、衛生製品に使われるゴムなんですが、色んなゴムの中で最も酸素を通す素材なんですよね。ジップロックのほうが、まだマシです。
キャニスターは透明なので、光も通します。
衝撃的ですが、オシャレなガラスキャニスター、コーヒー保存には向いていない容器なんですよ。
「コーヒー 容器 オススメ」 とかでググってキャニスターが出てくるのは、書いている人がパッキンの正しい知識を持ってないから。
信頼できるコーヒーショップをよく観察してみましょう。ビンなんかに入れず、必ずアルミのパックで封をした状態で保管してますよ。
袋のまま保存できる便利グッズ2選【決定版】
袋のまま保存可能な便利グッズは以下の2つ。
- Anylock(エニーロック)
- アルミバッグ(ジップロック型)
Anylock
1つ目はAnylock。お菓子やお茶なんかを密封できるグッズ。何が良いかって、袋のまま全て保管可能なこと。
エニーロックとは?
エニーロック公式サイトより
簡単密封スライドジッパー。
エニーロックには、コーヒー用とレギュラー(その他もろもろ)とありますが、違いは袋の厚み。コーヒー用は少し厚めの袋に適してます。
ただ、袋の厚みはコーヒーショップによって異なるので、レギュラー用、コーヒー用どちらも持っておく方がベター。
もし薄い袋にコーヒー用のエニーロックを使うと、密封できませんからね。
薄めの袋はレギュラー(スケルトン)のエニーロック、スタバの袋みたいに分厚い袋の場合はコーヒー用エニーロックと使い分けましょう。
我が家も使ってますが、密封が1秒で終わるので超楽チンです。しかもコーヒーの風味を維持したまま、密封できます。
もちろん、コーヒー以外にも使えるので、一家に4〜5本あっても邪魔になりませんよ。
公式サイトにも目から鱗な使い方が紹介されてるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
アルミパック(ジップロック付き)
2つ目はアルミパック。(ジップロック付き)
もういちいち密封するのめんどくさいって人は、これがベスト。
なぜなら、買ってきたコーヒーの袋ごとアルミパックに入れて保管できるから。それでいて最強です。
先ほどの補足ですが、アルミ蒸着フィルムをさらに強化したのがアルミパック。
なぜなら、アルミ蒸着フィルムは薄い膜なのに対して、アルミパックは分厚いアルミで覆われているから。
科学的な観点から見て、まじで完全密封できます。
アルミパックにもいろいろありますが、ジップロックが付きのものにしておきましょう。何度でも使えるし、1回で使い捨てする必要もありません。
コーヒー豆の袋ごとアルミパックに入れてたら、汚れません。つまり、ほぼ無限に使い続けられますからね。
しかも、1枚あたり50円。本気でコーヒーを保管したいなら、アルミパックが最強。
お店のように大量にコーヒーを保管する際も、保存が効くアルミパックが最もオススメですよ。
まとめ
コーヒを袋のまま保存する時は、買ってきた袋の素材を確認してみましょう。袋の内側がピカピカしていたら、そのまま保存可能。
コーヒーを美味しく飲む時に役立つので、ぜひ実践してみましょう!
では。