【親子で学ぼう】苦手な化学がちょっと好きになるアニメとは？【化学者が解説】

あなた

化学が好きになるアニメってないかな？？

できれば親子で安心して見られるモノで！

おるなけ

ありますよ！化学が分からなくても楽しめる2作品。

｢化学ってすごい、面白い！｣って思える作品なので、子供の興味を引くこと間違いなしです。大人のあなたも引き込まれますよ？

いきなり結論ですが、化学が好きになるアニメ（漫画）は鋼の錬金術師とドクターストーン。


現役の化学者が理由も併せて解説します。

化学を好きになるなら映像が必須【アニメが最高】

化学を好きになるためには、実際の化学を教えるより、映像がベター。理由は、リアルの化学は子供にとってイメージできないから。


難しそうなイメージを最初に持っちゃうと、後々マイナスになリますよね。恋愛でいう、第一印象が大事っていうのとまったく同じ。（心理学の用語では、初等効果と言います。）


化学を好きになって欲しいなら、勉強を押し付けるより、興味を持たせることが最優先。


私たち大人にできることは、子供自ら学びたいって気持ちになれる「きっかけ」を作ってあげること。それだけです。

アニメが優れている理由とは

ぶっちゃけ、実験の動画なんか見るより100億倍優れているのが、アニメ。なぜなら、心が引き込まれるストーリーがあるから。


化学って、世の中を快適に、豊かにするためにあります。これ、超重要な本質。


じゃあYouTubeにある実験の動画はどうでしょう。


化学者の私から見ても、本質から程遠いんですよね。見た人に「不思議」や「危ない」という感情を植え付けるだけ。素人がやってる実験ほど、本質から遠いものはありません。


化学のプロは、現場にしかいませんからね。


アニメは全く逆で、不思議なことは一切出てきません。その世界に化学があるのが「当たり前」に描かれているんですよ。


むしろ、化学の力を使ってどう問題を乗り越えるか。ストーリーの中心は僕らの生きる世界と同じだったりします。


つまり、アニメや漫画は本質にめちゃめちゃ近い。だから、現役化学者としてアニメをオススメするというわけです。

鋼の錬金術師を見るべき理由

鋼の錬金術師（ハガレン）を見るべき理由は、１つ。ガチガチの化学では無いから。


だって、化学っぽかったら見ないですよね？それが子供の本音。


ですが、たった１つだけ化学と芯がつながってる。それが「等価交換」。


少しネタバレになりますが、ハガレンでは主人公のエドと弟のアルが錬金術を駆使してあるモノを求めて旅をするってのがスタート。


（実は追い求めてたモノが〇〇で超絶ショック。最終的には△△になってしまう！！！…と内容は言えませんので割愛）



錬金術は無から有を作ることはできません。ただ、原理原則を理解すれば、どんな物質も作り出せる。それが錬金術として描かれています。


実は、この考え方、化学と全く同じなんです。


物質を変換することはできる。その方法は色々あるけど、結局原理原則を理解すればなんでも作れます。


この本質に近いところに興味を持てるか。ハガレンを見るべき理由はストーリーに化学の本質が描かれてるからなんです。

ちなみに化学は昔、錬金術と呼ばれてたんですよ。つまり、鋼の錬金術師は、鋼の科学者ですね。（ダサい）


ハガレンとか全話5周ぐらい漫画読みました。それぐらい化学者の人生に影響与えますよ。これはマジです。

ドクターストーン(Dr.STORN)を見るべき理由

Dr.STORNを見るべき理由は、もう、超絶化学満載なところです。


簡単に話すと、主人公の「千空」の住む地球が〇〇の力で人や動物が石化しちゃうところから始まります。


で、もう地球が原始の世界になるぐらい時がたった時、千空が△△で目覚めそこから1から文明を築いてく、というストーリー。



アニメの中では、化学の実験から知識から化学者の僕ですら知らないマニアックなことまで描かれているので、普通に勉強になるんですよね。


で、面白く描かれてるんですよ。化学が。つまんないおじさんがやってる実験じゃなく、文明を築くための化学。見てたら痺れます。。


と、熱く語りましたが、Dr.STORNは化学よりの化学。どストレートに化学を味わえるので、大人も勉強できてちょっと楽しいです。

まとめ

化学が好きになるアニメについて解説しましたが、ハガレンもDr.STORNは特に化学に苦手意識とか、興味ない人にこそ見て欲しい作品です。


僕ははじめ化学苦手でした。でも今、化学者になって、やりたいことできて結構幸せです。理由はハガレンを見たから。


ちょっとでも化学の苦手を取り除けるはずな、ハガレンとDr.STORNの2作品。試しに見てみるの、アリです。

では。